デザイン性を重視したシンプルなFASTシリーズと対を成すコンボオルガンとして1970年代初めにFarfisaから発表された多機能オルガンVIPシリーズ。VIP345はその中でもシリーズの特徴的機能をコンパクトにまとめた中位モデルとして1972年にリリースされました。VIPシリーズと言えば「SYNTHESLALOM」エフェクトが有名です。KEYを弾く度にそのKEYより低いピッチからベンドアップするという自動ピッチベンドで(いわゆるポルタメントとは異なります)、パーカッションリピートやビブラートと合わせたサウンドはエキセントリックでサイケデリック!またスペシャルエフェクツとして用意されたピアノ&ハープシコード、各種パーカッションも音量自在にミックスできるので、演奏の幅はさらに広がります。その他PAでミックス可能なベースアウト装備、本機だけのカスタマイズ機能として汎用エクスプレッションペダル対応&標準メインアウトジャック装備など。とにかく一度弾くと病み付きになるリッチサウンド!是非、体感してください。
・鍵盤数:61鍵(C1〜C6)/ベース鍵盤(C1〜G2)切替付
・フィートバー:16', 8', 5 1/3', 4', 2 2/3', 2', MIX(4', 2 2/3', 2')
・パーカッション:トーンバー(8',5 1/3',2 2/3',2)、PHRASING(OFF/ON)、DECAYバー(ディケイタイム調整)、REPEAT(OFF/ON)、REPEAT SPEEDノブ
※PHRASINGオフではレガートに弾いた時、最初のKEYにしかパーカッションは発音しませんが、オンにするとすべてのKEYでパーカッションが発音します。
・接点方式:7列(16', 8', 5 1/3', 4', 2 2/3', 2', SUSTAIN-PERCUSS.)+ベース部接点(C1〜G2)
・SPECIAL EFFECTS:PIANO(OFF/ON)、HARPSICORD(OFF/ON)、サステイン(SHORT/LONG)
・ボリュームバー:FLUTEトーン、SPECIAL EFFECTS(PIANO/HARPSICORD)、パーカッション
・ビブラート:スピード調整バー
・ベース鍵盤コントロール:KEYBORD SPILT(OFF/ON)、MANUAL B. CHORDS(OFF/ON)、CHORDSボリュームバー、BASSボリュームバー、STRING BASSボリュームバー、ATTACK(OFF/ON)
※C1〜G2鍵盤はベース鍵盤設定時(KEYBORD SPILTオン)と通常鍵盤設定時の16'音は低音優先のモノフォニックになります。CHORDSオンで和音演奏が可能です(16'+8'のC3〜G4の音色)。
※ベースアウトからBASS音を別出力する場合、BASSボリュームバーをフルアップするとC1〜E1が音割れすることがあります。ボリューム70%位にしてPA側で音量調整することをオススメします。
・SYNTHESLALOM:TIMERバー、RANGE調整ノブ
※SYNTHESLALOMとは自動ピッチベンドエフェクト。TIMERで演奏KEY音に達するタイムを調整しRANGEで鳴り始めのピッチをセット。パーカッションのREPEATをオンにすると連続音エフェクトとしても機能します。
・接続ジャック:
メインアウト(新設)、ベースアウト、
エクスプレッションペダル(新設)、ヘッドフォン、出力レベル調整、ペダルベース(未チェック)
※ベースアウト接続時にはメインアウトからKEYBORD SPILTオンによるベース鍵盤音は出力されません(CHORDSオン時はメインアウトから出力)。
※エクスプレッションペダルはメインアウトにのみ機能します。
※ベダル接続すると出力レベルが少しだけ下がります。
・電源:117V/60Hz/35W
・本体サイズ:1,015mm(W)×170mm(H)×540mm(D)
・重量(蓋含む):30kg
付属品●鍵盤カバー(蓋)
※本体にセットするホルダー欠品のため蓋本体設置側に粘着ゴムを設置しています。
●回路図コピー
※その他の写真は
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